伊勢原市の歯医者、大野歯科医院のブログページです。
6月4日〜10日は歯と口の健康週間です。
むし歯の予防を呼びかけるイベントが全国各地で開かれます。
お子さんが歯の大切さや虫歯の仕組みについて興味をもつきっかけにもなりますので、ぜひ参加してみてくださいね。
ところでお子さんの歯は、大人の歯よりもずっと弱いことはご存知かと思います。
今回はその理由をお話しします。このブログを読めば、いつになったら歯が丈夫になるのか、それまでのケアをどのように行えばよいのかご理解いただけますので、最後までお付き合いください。
乳歯や生えたばかりの永久歯が虫歯になりやすい理由
乳歯は柔らかく、エナメル質が薄い
乳歯は永久歯と比べて非常に柔らかく、表面のエナメル質も薄いです。
鎧がとても薄いので、敵からの攻撃にも弱いのですね。
そのため、虫歯菌が作る酸であっという間に溶けてしまい虫歯が進行しやすいです。
生えたての永久歯は構造が未熟
小学生くらいになると永久歯が生え始めます。見た目はしっかりしていても構造はまだ未熟でエナメル質が固まっておらず、虫歯になりやすいのです。
永久歯が硬化するのは20歳以降
20歳を過ぎて成人となると、永久歯のエナメル質がほぼ完全に硬化するため、虫歯になりにくくなります。若い頃に比べると、ちょっとやそっとでは虫歯に悩まされることは少なくなります。
しかし、大人でも歯医者に通う人がいるように、完全に虫歯にならないわけではありません。
20歳を過ぎても、歯磨きを全くしなかったり、偏った食事や不規則な生活習慣が続いたりすると、虫歯のリスクは依然として存在します。
歯を健康に保つためには、引き続き適切な口腔ケアと生活習慣の維持が重要です。
フッ素塗布で歯を強化しましょう
乳幼児期や学童期には、定期的に歯医者で高濃度のフッ素を塗布することが効果的です。フッ素は、歯の質を強化し、虫歯になりかけた部分を修復し、さらに虫歯菌に対する抗菌作用もあります。
おうちではフッ素配合の歯磨き粉を使用し、定期的に歯医者で高濃度のフッ素を塗布してもらうことで、虫歯予防効果を高めましょう。虫歯リスクの高い時期にしっかり予防することで、生涯健康な歯を目指しましょう!