伊勢原市の歯医者、大野歯科医院のブログページです。
9月も半ばになり、秋の味覚が並ぶようになりました。
おいしく食べるためには健康な歯が必要です。歯のお手入れはしっかりされていますか?
今回は、ここ2,3年で特に注目されている家庭用口腔洗浄用について。長所や注意点をお話します。
家庭用口腔洗浄機とは?
家庭用口腔洗浄機とは、ノズルの先から水を高圧で噴射し、お口の中を洗浄する機械です。
間や歯ぐきの間の汚れを水流で洗い飛ばし、歯ブラシでは届かない部分まできれいにすることができます。
(「ジェットウォッシャー」や「ウォーターピック」など商品名で呼ぶこともあります)
口腔洗浄機は、歯のクリーニングに欠かせない機材です。
家庭用口腔洗浄機のメリットは?
家庭用口腔洗浄機を使うメリットは、歯ブラシだけでは取りにくい汚れをかんたんに洗浄できることです。
口腔洗浄機ののヘッドは非常に小さいので、歯の奥、歯周ポケットや歯間など、歯ブラシだけでは磨きづらい細かな部分も効果的に洗浄できます。
また、本体を持つ以外にはほとんど力を使わないで口腔ケアができるのも魅力です。
家庭用口腔洗浄機がおすすめの方
家庭用口腔洗浄機は、次のような方に特におすすめです。
- 矯正治療中の方、ブリッジなど装具をしている方
- 歯周病の予防やケアをしたい人
- 口を大きく開けるのが苦手な方
- 高齢で手の動きが不自由な人
家庭用口腔洗浄機をお勧めしない方
家庭用口腔洗浄機をお勧めしないケースもあります。次のような特徴がある方は注意しましょう。
- 水流に対する痛みが苦手な方
- 知覚過敏の方
- 水を誤って飲んでしまうおそれがある方
また、本体と水ポンプが一体化している製品では、本体が重くて手首に負担がかかる場合があります。購入前に実際に手に取ってみることをお勧めします。
注意!家庭用口腔洗浄機だけでは落としきれない汚れもあります
便利な家庭用口腔洗浄機ですが、実はこれ1台だけで完全に汚れが取れるわけでありません。
歯と歯の隙間が狭い場所は、水流で洗うよりも歯間ブラシを使ったほうがよく汚れが落ちます。
また、歯の表面に付着したプラーク(歯垢)については、口腔洗浄機の水圧だけでは完全に落とすことができません。
家庭用口腔洗浄機と一緒に歯ブラシや歯間ブラシなども使って、物理的に汚れをこすり落としましょう。
汚れが固まって歯石になってしまった場合も、口腔洗浄機では除去できないことも覚えておきましょう。
家庭用口腔洗浄機を使っていても、定期検診を忘れずに
どんなに便利な機械を使っても、歯の汚れを自分ですっきりきれいにするのは困難です。歯の裏側の汚れを落とすのは、歯科スタッフであっても難しいことです。
ですので、やはり歯科のクリーニングを定期的に受けることをおすすめします。
まとめ
家庭用口腔洗浄機は、歯ブラシでは取りにくい部分の汚れをかんたんに洗浄できますが、全ての汚れを落とすことはできません。
歯間ブラシや歯ブラシなどを用いて物理的な方法で汚れを落としたほうがいい場合もあります。歯石ケアも合わせて、歯科での定期的検診とクリーニングも忘れずに行いましょう。