伊勢原市の歯医者、大野歯科医院のブログページです。
6月になりました。来週は歯と口の健康週間ですので、いつもよりお口のケアを心掛けましょうね。
お口のケアに歯間ブラシ、デンタルフロスは欠かせない道具です。しかし、使うにあたってお悩みも多いようです。「歯間ブラシを使っていると、すごく臭くて困る」というご意見もあります。
今回は、歯間ブラシを使っているときににおいが出る理由についてお話します。ブログを読んでいただけますと、歯間ブラシの役割についてもお分かりいただけます。
**** もくじ ****
付着物がにおう場合、原因は食べかすとプラーク
におい対策は、「継続してケアを続けること」
においが無くならないときには、お口のトラブルかも
まとめ
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付着物がにおう場合、原因は食べかすとプラーク
歯間ブラシに付いた汚れが匂う場合、食べかすや細菌が関係しています。
食べかすは歯の間や歯と歯ぐきの隙間に溜まりやすく、そこで細菌が増えてしまいます。細菌が食べかすを分解するときに、においの成分が発生するのです。「くさったたまご」とか「ドブのにおい」と表現する方もいらっしゃいます。
そして細菌が増殖すると、プラーク(歯垢)と呼ばれる塊になります。歯の表面についたネバネバした白っぽい膜ですね。これも口臭の原因になります。
におい対策は、「継続してケアを続けること」
以上のような理由から、歯間ブラシの付着物が匂うのは、ある程度仕方ないです。食べかすは口臭の元となりますから、残さずにすばやく取り除くことが大切です。
歯の汚れはおよそ8時間でプラークになり、24時間で固まって「歯石」になると言われています。食後の歯みがきが大切といわれるのも、このためです。
歯磨きをこまめに行い、歯間ブラシも続けることで、においが少なくなると期待できます。
がっかりしないで続けましょうね。
においが無くならないときには、お口のトラブルかも
歯みがきと歯間ブラシを続けてもにおいが減らなかったり、特定の場所からにおいがしたりする場合は、お口の中で他のトラブルが起きているのかもしれません。
特定の場所がにおう場合、歯周病や歯肉炎の進行が考えられます。これらの疾患は歯茎の炎症や感染を引き起こし、においの原因になります。
また、歯の詰め物が悪い状態になっている場合にも、特定の場所がにおうことがあります。そのままにしておいても治りませんので、お口の健康のためにも、歯科を受診して状態を確認することをおすすめします。
まとめ
歯間ブラシはお口の汚れやプラークを取り除くのに効果的です。付着物がにおうこともありますが、汚れが取れている証拠ですので、気にせず続けましょう。もしにおいが減らなかったり、いつも同じ場所からにおいがしたりするようでしたら、お口のトラブルが考えられます。お口の健康のためにも、歯科を受診して状態を確認することをおすすめします。