伊勢原市の歯医者、大野歯科医院のブログページです。
みなさんは、ご自分の乳歯が抜けたときのことを覚えていますか?
自然に抜けた方、なかなか抜けなくて困った方、寝ている間に抜けてしまって飲み込んでしまった方など、思い出があるかもしれませんね。
今回は、乳歯と永久歯の歯の生え変わりの仕組みや時期、なかなか生え変わらない場合の対処法などについてお伝えします。
======= もくじ ========
乳歯が生えそろうのは3歳頃です
乳歯は永久歯からの刺激がきっかけで生え変わります
注意!乳歯をむりやり抜くと、歯並びや歯茎に影響が出ます
生え変わり完了の時期は14歳が目安です
14歳までに生え変わりが完了しないときには歯科受診を
まとめ
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乳歯が生えそろうのは3歳頃です
乳歯は生後6か月くらいから前歯が生え始め、おおよそ3歳までに生え揃うお子さんが多いです。
上の歯が10本、下の歯が10本、全部で20本あります。
ちなみに6歳以降に生える歯は永久歯で、生え変わることはありません。
人生100年の時代ですから、歯はずっと大切にしましょうね。
乳歯は永久歯からの刺激がきっかけで生え変わります
乳歯から永久歯への歯の生え変わりは、どんなことがきっかけで起きるかご存知でしょうか?
永久歯の頭が乳歯の根っこの先に触れると、その刺激で乳歯の根っこが溶けて短くなります。
これがきっかけで、歯の生え変わりが始まります。
目に見えない歯茎の中で、乳歯と永久歯がバトンタッチをしているのですね。
このバトンタッチがうまく行われると、抜けた乳歯にほとんど根っこがつかずにすんなり抜けます。
注意!乳歯をむりやり抜くと、歯並びや歯茎に影響が出ます
乳歯と永久歯の交代準備ができていないときに、急いで乳歯を抜いてしまってはいけません。
歯茎を傷つけたり、歯の根っこが歯茎の中で折れて残ってしまったりする原因になります。
私が子どもの頃は、「乳歯に糸をひっかけて一気に抜いた」という話もよく聞いたものですが、医学的によくありません。
ばい菌が入って炎症を起こしてしまうこともあるので、無理にひっぱったりせずに自然に任せることをおすすめします。
生え変わり完了の時期は14歳が目安です
乳歯から永久歯への生え変わりは、中学生になる頃に完了するお子さんが多いです。
男子の方が生え変わりが遅い傾向にあると言われていますが、男女ともに14歳頃までには親知らず以外の永久歯28本が全て生えそろうと思ってよいでしょう。
14歳までに生え変わりが完了しないときには歯科受診を
14歳頃までに乳歯が抜けず、生え変わりが完了しないときには要注意です。
永久歯が正しい向きになっておらず、歯茎の中で埋没している、またはもともと永久歯が無いことも考えられます。
近年の日本人は硬いものを食べる機会が減った影響か、永久歯が生えてこないお子さんが増えてきました。
その場合は乳歯を長く使うなどの調整が必要です。
まとめ
歯の生え変わりは、乳歯が永久歯からの刺激を受けて、自然に起きるのが理想です。
無理やり歯を引っ張って抜くのは歯並びにも悪影響です。
14才を過ぎても生え変わりが完了しない場合には、当医院にご相談ください。