伊勢原市の歯医者、大野歯科医院のスタッフブログです。
紅葉も深まり、伊勢原もすっかり観光シーズンですね。
外国からの旅行客さんが、マスクを取ってにこやかに笑う姿に、思わず見取れてしまいます。
やはり口元は第一印象を左右しますよね。
みなさま、歯のお手入れはしていますか?
ここ数年はマスクに隠れていますが、食事や水分摂取の時、口元を見られるのが恥ずかしいと思われる方も多いと思います。
歯のクリーニングで着色や歯石を取ると、お口の印象はかなり変わります。
ですが、「お金と時間がかかるし、痛そうだから嫌」という患者さんもいらっしゃいます。
「歯医者さんでクリーニングだけしたいのに、なぜ検査が必要なの?」と思う方もいらっしゃいますよね。
今回は、保険診療で受けられるクリーニングと、検査が必要な理由についてまとめます。
検査内容と必要性についてもご紹介しますね。
======= もくじ =========
保険診療の歯のクリーニングに検査が必要な理由
回数や内容に制限あります
歯のクリーニングはなぜ1回で終わらないの?
歯のクリーニング前にどんな検査をするの?
歯のクリーニングの値段の目安
まとめ
=========================
保険診療の歯のクリーニングに検査が必要な理由
歯のクリーニングを受けに来ただけなのに、どうして検査も必要なの?
時間もかかるし、できればクリーニングだけしてすぐ帰りたいんだけど…。
検査って本当に必要なの?
患者さんからよくお聞きする疑問です。
その理由をひと言で言いますと、
保険診療の範囲で治療を行わなければならないためです。
日本の保険制度はあくまで、病気になったり、身体の機能が失われたりした部分に対して、必要最低限の治療を保証する制度です。
具合が悪い部分について治療をするのが、従来の保険治療なのです。
必要の無い治療を気軽に行ってしまうと、医療の財源が無くなってしまいますよね。
ですので、施術を行う前に、本当にその治療が必要かどうか検査をしなくてはなりません。
歯のクリーニングは、歯周病や歯肉炎の治療や改善を目的としています。
歯周病や歯肉炎の状態を見ないで、施術をすることはできません。
不自由に感じるかもしれませんが、歯のクリーニング前の検査は、医療保険の体制を維持するためにも必要なことなのです。
歯のクリーニングはなぜ1回で終わらないの?
保険診療での歯のクリーニングは、回数や時間など、決められた条件の中で行っています。
歯の汚れ具合が軽ければ1回で終わることもありますが、場合によっては2,3回に分けて治療することもあります。
患者さまに何度もお運びいただくのも心苦しいのですが、国で決められたルールなので、どうしても避けられない部分です。
歯のクリーニング前にどんな検査をするの?
先にお伝えした通り、クリーニング前の検査は歯周病や歯肉炎の進行状況をみるのが目的で、それぞれに意味があります。
1 プラークの付着状態を知る検査
歯に専用の染色液を塗布して、プラーク(歯垢)がついた部分を染色します。
歯周病の原因となる歯周病菌は、プラークの中に多く生息しています。
プラークの付着量や部位の把を把握することで、歯みがきの癖やお口の状態もわかります。
2 歯と歯茎のすき間の深さを知る検査
測定用の器具を、歯と歯茎の間に入れての深さを測ります。
溝の深さが3m以上だと歯周ポケットと呼ばれ、歯周病が進行しています。
出血の有無から、炎症の状態もわかります。
3 歯の動揺度合いを調べる検査
歯の動きの方向や度合いを知ることで、歯周病の進行度が分かります。
正常な状態でも歯はわずかに動くのですが、歯根膜に炎症があると歯と骨の結合が緩み、歯の動揺が大きくなります。
4 歯周病の進行度を把握するためのレントゲン検査
歯を支えているあごの骨の状態を確認します。
骨量や骨密度などから、歯周病の進み具合を予測します。
あごの骨の溶け具合は肉眼では確認できないので、レントゲンが必要になります。
歯のクリーニングの値段の目安
お口の中の状況にもよりますが、初診の場合、歯のクリーニングの料金は検査代も含めて3000円~4000円ほどです。
まとめ
歯医者で歯のクリーニングを行う場合、事前に検査が必要です。
どれもお口の健康をチェックするために必要な検査ですので、歯のクリーニングとセットで定期的に受けることをおすすします。
気になることがあればいつでもお気軽にご相談ください。