伊勢原市の歯医者、大野歯科医院のブログページです。
みなさんは、入れ歯をつけたまま寝ていいのか、それとも外して寝たほうがいいのか、迷ったことはありませんか?
これについてはケースバイケースで、一概には言い切れません。
患者さまによってお口の状態や、入れ歯の種類が違うからです。
今回のブログが、入れ歯をつけて寝るべきか、外すべきかを考えるヒントになったら嬉しいです。
====== もくじ =====
入れ歯をつけたまま寝るメリット
入れ歯を付けて寝るデメリット
まとめ
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入れ歯をつけたまま寝るメリット
入れ歯をつけたまま寝るメリットとして、次のことがあります。
・睡眠中の歯ぎしりで、残存歯や歯ぐきへのダメージを軽減できる
例えば歯がまだらに残っているような場合ですと、寝ている間の歯ぎしりや食いしばりによって、歯や歯茎にささってしまいますよね。(想像しただけでもいたそうです💦)
入れ歯をして寝ることで、このようなダメージを減らすことができます。歯の残存数が少なかったり、とびとびに抜けている場合は特に有効です。
・災害などで避難するときにもれなく携帯できる
非常時に、入れ歯を忘れることなく携帯できることも、入れ歯を入れたまま寝るメリットといえます。日本は地震大国で災害も多いことですし、火事だっていつ起きるか分かりません。いざという時に備えて、入れ歯を装着しておくほうが安心、という考え方もあります。
・夜間の転倒するリスクを下げる
入れ歯があるとないとでは、歩く感覚が異なります。平衡感覚が取れないのですね。ひどいときには転倒してしまう場合があります。
入れ歯を付けて寝るデメリット
次に、入れ歯を付けて寝ることのデメリットも見ていきましょう。
・感染症のリスクが高まる
睡眠中には唾液の量が減り、お口の中が乾燥した状態になるので日中よりも最近の増殖しやすく、口臭や口腔内感染症のリスクが高まります。
・痛みや口内炎の原因になりうる
入れ歯に歯ぐきや舌下の組織が圧迫されて、痛みや口内炎の原因になることがあります。入れ歯がぴったりフィットしていれば避けられるのですが、実際にはなかなか難しいようです。
・入れ歯の変形
寝ている間の歯ぎしり、くいしばりが、入れ歯の破損や変形につながります。
・誤飲
総入れ歯では珍しいですが、部分入れ歯など小さいものでは、就寝中に飲み込んでしまうリスクがあります。
まとめ
入れ歯と付けたまま寝るか、外して寝るか、どちらがよいかは場合によって異なります。
お口の状況や入れ歯の種類、生活の仕方などを考えて判断する必要があります。
歯科医やスタッフもお手伝いいたしますので、ご自分に合った使用方法を選びましょうね。