伊勢原市の歯医者、大野歯科医院のブログページです。
みなさんは虫歯の痛みにお悩みではありませんか?虫歯が一度痛み始めると、どうしようもなくツラいですよね。
ところが、虫歯が治っていないのに、痛みが急におさまったように感じることがあります。なぜそんなことが起きるのか疑問に思われるかもしれませんね。
結論から申しますと、虫歯の痛みが一時的に治まっても、完治したわけではありません。今回はその理由について、わかりやすくお伝えします。虫歯の痛みでお悩みの方はぜひお読みください。
**** もくじ ****
虫歯の仕組み
注意!痛みが治まっても、虫歯は治っていません
虫歯の痛みが一時的におさまる原因
神経が死滅するとどうなるの?
まとめ
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虫歯の仕組み
虫歯は、歯の表面のエナメル質や象牙質が酸に侵食されることで引き起こされます。
初期段階では、歯の表面に小さな穴ができることで歯の神経に刺激が与えられ、痛みを感じることもあります(知覚過敏といいます)。
虫歯が進み、歯の内部にある神経が損傷を受けると、歯の痛みがどんどん強くなります。
注意!痛みが治まっても、虫歯は治っていません
虫歯がさらに進行すると、激しかった痛みが急におさまり、全く痛まなくなることがあります。
嬉しいようにも思いますが、基本的に痛みのある虫歯は自然治癒しませんので、これは悪い状況です。
虫歯の痛みが一時的におさまる原因
虫歯の痛みが一時的におさまる原因を3つにまとめます。
痛みの閾値の変化
虫歯による痛みは、初めは軽度ですが、どんどん悪化します。痛みを感じ続けると、痛みの閾値が鈍くなり、だんだん痛みがわからなくなってくることがあります。これによって、痛みが治まった気がするのです。
痛みの一時的な軽減
歯の痛みと体調、ストレスの関係はとても密接で、体調の回復に伴って、痛みがおさまったように感じることがあります。
(しかし虫歯は完治していないと思った方が無難です。痛みが繰り返すようでしたら、受診をおすすめします。)
神経の死滅
虫歯が進行すると、歯の内部の神経に刺激が与えられます。最初のうちは痛みを感じますが、神経が死滅すると一時的に痛みを感じなくなることがあります。これは、神経が刺激を感じる能力を失ったためです。
神経が死滅するとどうなるの?
歯の神経が死滅すると、痛みを感じられなくなるので、歯の内部のトラブルに気が付くことができなくなります。
虫歯菌があごの骨に侵入し、血液から血管を通じて全身に回るのです。
これは最も危険なケースであり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすきっかけになるのです。
虫歯や歯のトラブルがある場合は、できるだけ早く歯科で治療することが大切です。
まとめ
虫歯の痛みが一時的におさまることがありますが、痛い歯が自然治癒することは基本的にありませんので、トラブルを疑った方がよいでしょう。
虫歯が進み神経が死滅すると、痛みを感じないまま症状が進み、命にかかわる問題につながります。歯に異変を感じたら、できるだけ早めに歯科にご相談ください。