伊勢原市の歯医者、大野歯科医院のブログページです。
タバコが歯や健康に悪いことは、みなさんよくご存知と思います。喫煙習慣のある方は歯が黄ばんで見えるのは、タールが主な原因です。
では、有害物質が少ない加熱式タバコや電子タバコなら影響は無いのでしょうか。
今回は、タバコのタールがどのように歯に着色するのか。加熱式タバコ、電子タバコなら問題無いのかについて考えてみましょう。
**** もくじ ****
喫煙で歯が黄ばむ原因はタール
電子タバコと加熱式タバコの違い
電子タバコも加熱式タバコも歯の黄ばみは低リスク。歯や健康には影響大
まとめ
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喫煙で歯が黄ばむ原因はタール
タバコを吸うと歯が黄ばむのは、主に「タール」という物質が原因です。タールはタバコを燃やすときにできる黒くてネバネバしたもので、煙に含まれています(ヤニともいいます)。タバコの煙を吸い込むと、このタールが歯に付着していきます。
歯の表面にタールがくっつくと、歯の色が徐々に黄色く変わっていきます(この着色を促すのがニコチンです)。タバコを長年吸っていると、歯の表面が茶色くなることもありますね。タールが歯と歯茎の間にも溜まって、歯周病のリスクも高まります。
電子タバコと加熱式タバコの違い
電子タバコと加熱式タバコの違いについて、特にタールの含有に焦点を当てて、わかりやすく説明します。
電子タバコは、タバコ葉を使わずリキッドを加熱し、蒸気を吸うタイプのタバコです。
電子タバコの基本的に蒸気にタールが含まれていません。ですから、電子タバコは、タールによる歯の黄ばみリスクはゼロに近いとされています。
一方、加熱式タバコは、タバコ葉を燃やさずに加熱することで、ニコチンを含む煙を発生させるタイプのタバコです。
加熱式タバコでは、通常の燃焼式タバコよりもタールの発生が非常に少ないですが、完全にゼロではありません。そのため、加熱式タバコでも、ある程度の歯の黄ばみリスクがあります。
電子タバコも加熱式タバコも歯の黄ばみは低リスク。歯や健康には影響大
電子タバコは基本的にタール含有量はゼロ、加熱式タバコはかなり少ないです。
歯の黄ばみだけでいうと、かなり低リスクと言えます。
しかし、電子タバコ、加熱式タバコのどちらにも健康リスクがあることを忘れてはいけません。商品によってはニコチンが含まれる場合があります。
ニコチンは依存性があり、血管に悪影響を与えます。血管が収縮すると、唾液の分泌が悪くなり、お口の中の自浄作用が弱まり、虫歯や歯周病リスクが高まるのです。
また、電子タバコと加熱式タバコに含まれる有害物質等の健康への影響も、まだはっきりしていません。やはりタバコをやめて、お口の健康を守ることが最善の選択です。
まとめ
タバコによる歯の黄ばみの原因は、タールです。
電子タバコや加熱式タバコはタールの含有量が少ないので、歯の黄ばみは少ないと言えます。
しかしタール以外にもニコチンも含まれている場合もあるので、歯周病や虫歯リスクが高まります。
歯の黄ばみはタバコをやめることで徐々に改善されますが、完全に元の色に戻ることは難しいです。禁煙が望ましいですが、難しい場合は定期検診と歯科クリーニングを受けましょう。一緒に、あなたのお口の健康を守っていきましょう!