歯科治療後の献血はNG?献血から気付く歯周病のリスク

伊勢原市の歯医者、大野歯科医院のブログページです。

年末になり、街が華やかになってきましたね。

何かと忙しい時期ですが、献血は各地で行われていて、伊勢原市も区役所前で献血があるようです。

そこで今回は、献血に興味もある方必見!献血から気が付く歯周病のリスクについてお話します。

これを読んでいただくと、献血と歯科治療の関連性がわかるとともに、元気に長生きするためには歯周病予防が欠かせないことをご理解いただけます。

========= もくじ =========
歯科治療中の出血と血液への影響
ツイッター記事から
日本赤十字社の見解
菌血症とは?
歯周病・歯肉炎が全身疾患の引き金になる理由
油断大敵!歯周病の影響は身体が弱ったときに現れます
歯周病対策は歯科受診から始めましょう
まと
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目次

歯科治療中の出血と血液への影響

歯科治療中に出血してしまうことは珍しくありません。

抜歯などの大掛かりな処置はもちろんですが、歯石除去や歯磨き指導の際に出血することもよくあります。

ツイッター記事から

歯科での歯石除去と献血について、ツイッターでこんな記事を見つけました。

意外に思うかもしれませんが、歯石除去などの歯科治療の出血は献血に影響が出ます

日本赤十字社の公式HPの見解を見てみましょう。

日本赤十字社の見解

出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)を受けた方

出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)に関しては、抜歯等により口腔内常在菌が血中に移行し、菌血症になる可能性があるため治療日を含む3日間は献血をご遠慮いただいています。

(日本赤十字社 公式HPより)

 

菌血症とは?


菌血症
、あまり耳慣れない言葉で不安になるかもしれませんね。

菌血症というのは、本来無菌であるはずの血液中に細菌が入ってしまった状態です。

(歯科治療だけでなく、ちょっとした擦り傷や切り傷でも菌血症を発症します。)

健康な人でしたら、菌が少しくらい入っても免疫に守られているので問題はありません。

しかし輸血が必要な状態にある方とっては重大な感染症につながります(これを敗血症といいます)。

献血は、歯科治療から3日間あけてから行くようにしましょう。

 

 

歯周病・歯肉炎が全身疾患の引き金になる理由


ここで私たちが気付かなければならないのは、お口の中が健康な方と比べると、歯周炎・歯周病の方は、菌血症の状態になりやすいということです。

口腔内はデリケートで、ちょっとしたことでも傷がつきます。

歯周炎・歯周病は歯茎やお口の炎症を起こしますので、さらに出血がしやすい状態になります。

口内の傷から、歯周病菌などの菌が血液内に入り、全身を回ると思うと…想像しただけで具合が悪くなりそうですよね💦

歯周病菌を含む口内菌は、心筋梗塞、脳梗塞、肺炎、高血圧、早産、糖尿病などの全身疾患を引き起こす原因の1つと言われていますし、意識して気を付けたいものです。

油断大敵!歯周病の影響は身体が弱ったときに現れます

歯周病の影響は、若くて元気なときは気が付きません。

ですが、加齢によって体力が落ちてくると、徐々に症状が現れやすくなります。

また、若い方であっても、ケガや病気で免疫力が落ちると菌の影響が出やすくなります。

ですから、ちょっとした歯肉の腫れや出血だから、気にしなくて大丈夫、と油断してはいけません。

歯周病は、口腔内のみでなく全身の健康に関わりますから、早いうちに対策をしておきましょう。

 

歯周病対策は歯科受診から始めましょう

歯周病は自分で防ぐのは難しい病気です。

出血や歯茎の腫れ等が見受けられたら、まずは歯科を受診することをお勧めします。

歯周病予防をうたった歯磨き粉や歯ブラシ、マウスウォッシュで対策も一定の効果は期待できます。

しかし、歯周病はその人の生活習慣や歯みがきの仕方にも大きく関係するので、自分で修正するのが困難です。

歯科で定期検診を受け、自分の口内の状況を把握したり、くせを知ったりするのがよいでしょう。

歯周病の原因となる歯石取りも忘れずに行いましょう。

まとめ

歯周病は45歳以上日本人の過半数が罹っている慢性疾患です。

歯周病菌は、お口の血管を通して全身に送られ、全身疾患の引き金の1つとなります。

献血の例のように、口腔内の傷は血液の循環によって臓器と直接繋がっていることを意識して、お口の中の健康を保ちましょう。

定期検診は伊勢原駅徒歩0分の歯医者、大野歯科にお任せください。

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